遺言書

2023年8月13日

最期の言葉は誰の意思なのか

コロナ感染騒動からようやく落ち着きを取り戻した8月中旬。

コロナを理由に見て見ぬふりをしていた青い封筒に手を伸ばしました。

父の死と遺産の行先を知らせる連絡書。

財産目録と遺言書のコピー。

父の遺言は公正証書として作成されたもので、すべての財産は長女に相続させるという旨の記載がありました。

用意周到に公正証書を作っているあたり、姉に役場に連れて行かれて作らされたのだろう。

私の知っている父はこういうことにお金を使うことが何よりも嫌いだった。

いや、それも父の意思だったのかもしれない。

連絡が取れなくなった3年の間に、父は私のことを何かの理由で心底憎んだのかもしれない。今となっては父の意思を確認することはもうできないのだから。

自分の考えを否定したり肯定したりの繰り返し。

ふと、公正証書の作成日を見ると

5年前の1月?

まだ私と父がメールのやり取りをしていた頃ではないか。

私の味方だと息巻いていた父が、いつのまにかどっちつかずの態度となり、姉夫婦が起こした裁判に深く関わっていることが発覚したこの頃、それでも父からのメールは送られてきていた頃だった。

メールアドレスで検索してみてみると、公正証書作成日の数日後も、至って普通のメールが届いている。

家が揉めていることを憂う内容。

私の体調を気遣う内容。

とても私を憎んでいるようには思えない。

父の最後の言葉とは...。

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