2022年9月27日
子供の頃から欲しいものは手に入れないと気が済まなかった姉。
自分の家を手に入れた姉は、さらなる欲望に支配され、嘘と凶暴さを肥大化させていったのかもしれません。
2015年12月。
埼玉に住む母の姉である周代さんの連れ合いが亡くなりました。
色々な出来事が起こるたびに必ず母の味方になって助けてくれた伯父の死は、私にとってもとてもショックな出来事でしたが、周代伯母の配慮でお葬式の前に会うことができ、姉夫婦が来るであろうお葬式には参列しませんでした。
お葬式には母の弟の一男さんも参列したようでした。
一男叔父は子供がいなく、小さい頃から私たち姉妹をとても可愛がってくれる存在でした。
2016年1月ごろ、
一男叔父から突然久しぶりの電話がありました。
「ゆきから電話が来たんだよ。
ひかるは若い時から男遊びがひどくて最近結婚した人と家の財産を狙っているって。
あのひかるがそんなことないと思って信じられなくてさ。電話してみたんだけど、どうしたんだよ。」
久しぶりに電話をくれた一男叔父に、詳しく話をする気にはなれませんでした。
とにかく今はちょっとおかしいのでゆきちゃんが何を言っても信じないで欲しい。
私は何も変わっていないよ。
一男叔父は、私に「田舎の土地が欲しいのか」 と聞いてきました。
私は、姉が母の最期をちゃんと見送ってくれれば、母のものは全て姉が受け継いでくれたらいいと思っている、と伝えました。
「そうだよな。ひかるはそう言うと思ったよ。いくらゆきにひかるはそんな田舎の土地を欲しがるやつじゃないって言っても、全然聞く耳持たないんだよ。
俺がひかるの気持ち確認したってことでゆきに伝えるから。おまえはあの土地いらないってことでいいんだよな?」
姉は母の土地がそれほど欲しかったのか。
きっと何十年も前から欲しかったのだろう。だけどそれは私たちの中で暗黙の了解になっていたはず。なぜ今になって?
自分の思い通りの豪華な家が建って、その想いが止まらなくなったのだろうか。
いや、だからといって苛立ち紛れに病気の親を見捨て、人に噛み付くなんてなにかズレすぎている。
欲しいものを手に入れないと気が済まないのは姉の性分でしたが、なぜこんなことをしてまでという思いでまったく腑に落ちませんでした。
この件は一男叔父に任せることにしましたが、それが解決の糸口なのか私にはわかりませんでした。
欲望に取り憑かれた人間が友好的に事を進める事など無いことは長い歴史を見ても明らかであるように、姉の欲の渇望と攻撃がこの先収まることはありませんでした。