有給休暇

2025年5月31日

休暇取得時のプレッシャーは必要か

私の所属する会社は、有給休暇の他に傷病休などの特別休暇が多い。

そしてそれは活用しやすい環境にあり、居心地が良い理由の一つであった。

仕事の裁量は個人に任され、都合の良いタイミングで私用の半休を取得したり、長い休暇を取得することに寛容な会社だ。

いや、今となってはそうだったの過去形なのかもしれない。

先日上長に呼び出され、チームの有給取得率が高く、残業時間が少ないことを指摘された。

チームへ配属される新入社員が決まりそうな矢先に、社長と人事が採用NGを出したということだった。

理由は、「ライフワークバランスの権化のようなチームに新しい社員を入れることはできない」とのこと。

上長曰く「あなたを含め、うちのチームの有給取得率をどう改善すれば良いと思いますか。今のままでは採用が進まない。」という相談だった。

改善?

改善の反対語を思い浮かべていた。

改悪...停滞...退化...?

上長及びその上の偉い人たちは、有給を取得する従業員のことをネガティブに捉えられているのだなと感じた。

毎月の事業報告でもチームが所属する事業の売上利益は全く悪くない。

むしろ、他の事業に比べて最も安定した貢献を長年しているのである。

無駄な残業もないため、一人当たりの営業利益は群を抜いて良いはずだ。

素晴らしいロールモデルだと思っていたし、もっと効率良く利益を出していきたいと思っていた。

しかし会社の上層部としてはそうは思っていなかったようだ。

有給を取りすぎな集団。残業をしない組織。

それはあなたたちの評価に影響するかもしれない。

残念だが、これについて深く議論をする気にはなれなかったし、なぜそのように考えているのか、聞く気にもならなかった。

ただ言えるのは、有給休暇の制度がある限り、業務に支障のない有給はとるし、自分の裁量で仕事をする限り、必要のない残業はしない。

そしてこれは義務を果たした上での権利の主張であるし、周りへの配慮も忘れたつもりはない。

働きやすさが気に入っていたが、いつの間にか上層部が入れ替わり、休みづらい会社あるあるのようなプレッシャーが与えられる日が来るとは。

大盛り無料だと言ってるのに、大盛りを頼んだらイヤな顔をされる。

そういう店はしだいに潰れていくのだろう。

ちなみに私は上から4番目の取得率だったらしい。

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