2024年9月20日
新型コロナウィルスの感染拡大で外出が禁止され、これまでできないとされていたリモートワークが突然始まってから早数年。
勤める会社も突然のフルリモートワークから、リモートワーク前提のフリーアドレスとなり、現在では週3日以上の出社を条件としたリモートワークが許可されている。
リモートワーク。
それは革新的な新しい働き方である。
これまでは電車に揺られて移動しなければできなかったことが、どんな場所からでもどんな状況でもWi-Fi環境とパソコンさえあれば可能となった。
早朝深夜問わず、外出の支度で時間をとることもなく、冷水で顔をサッと洗って開始できる。いつでもどこでも業務や遠方の顧客と打ち合わせができる、
まさにタイパ重視のパラダイムシフトである。
働く人はこれまでかかっていた通勤移動時間を別のことに活用し、企業はオフィスにかかっていた費用の削減や、より広い範囲から優秀な人材を確保することができるようになった。
しかしリモートワークをネガティブに捉えている会社の上層部もいる。
これまで見えていたものが見えないことによる管理のしづらさ、評価のしづらさがあるのだろう。
私の所属する会社は骨折だろうが電車が止まろうが有給以外はいかなる理由があっても週3日は必ず出社しなければならず、守らなければペナルティを与えられる。
総務担当者は不当なリモートワーカーがいないかを毎月チェックし、該当者がいれば呼び出され注意され晒されてしまうのだ。
理由は「ルールだから」なのだそうだけど、なにか残念で仕方がない。
リモートワークをどう捉えるかはその会社の考え方なのであろうが、考え方によってこの大改革のメリットを享受できるかどうかになってくるのではあるまいか。
まずはリモートワークはオフィスに集まる働き方とは違うことを認識するべきである。
見えないことは当たり前なのだ。
導入するならば、どちらか一方が正しい働き方ではなく、どちらの働き方でもメリットを最大限に活かせる柔軟さがあっていい。
企業資源は「ヒト・モノ・カネ」そして時間と情報なのだから。